新生児用おむつの王道といえば「パンパース(はじめての肌へのいちばん)」ですが、同じ高級ラインの紙おむつで評価・人気ともに高いおむつといえば「グーン(マシュマロ仕立て)」ですよね。
価格でいえば少しグーンのほうが安いですが、サイズや吸収性、漏れにくさといった機能面ではどのような違いがあるのでしょうか。
パンパースとそれほど機能面で差がないのであれば、価格の安いグーンを使いたいと考えているママやパパも多いと思います。
ということで今回は、実際にパンパースとグーンの両方を使っているゆうままが、それぞれの機能面での違い、使い勝手などを徹底比較し、まとめてみました。
今回は先に比較結果をサクッとご紹介!
使い心地 ○
ただし、手を離すとおむつが折りたたまれてしまうのは不便です。
漏れにくさ ◎
ギャザーの性能や吸収力など、完璧です。
蒸れにくさ ◎
メッシュ素材によって通気性も抜群です。
使い心地 ○
ただし、おしっこラインが見えにくいのは不便です。
漏れにくさ ○
足の付け根のすき間から横漏れする可能性はあります。
蒸れにくさ ◎
メッシュ素材によって通気性も抜群です。
おむつ選びで悩んでいる方はこちらもご覧ください。
パンパースとグーンの基本情報
パンパースとグーンの基本情報をまとめてみました。
まずは、パンパースの新生児用テープタイプから。
パンパース はじめての肌へのいちばん
商品名 | パンパース はじめての肌へのいちばん(P&G) |
---|---|
価格 | 約24円(一枚あたり) |
サイズ | 縦18㎝×横11㎝(折りたたみ時) |
重さ | 約18g(一枚あたり) |
次に、グーンの新生児用テープタイプ。
グーン マシュマロ仕立て
商品名 | グーン マシュマロ仕立て(エリエール) |
---|---|
価格 | 約18円(一枚あたり) |
サイズ | 縦16㎝×横12㎝(折りたたみ時) |
重さ | 約20g(一枚あたり) |
単純に数字で比較すると、パンパースのほうが少し軽くて縦に長く、グーンのほうが少し重くて横幅が広いイメージになります。
パンパースとグーンの比較
次の3観点で比較してみました。
①使い心地
・着脱のしやすさ
・おしっこラインの見やすさ
・テープの留めやすさ
②漏れにくさ
・ギャザーの性能
・密着度
・吸収性
③蒸れにくさ
・通気性
・サラサラ感
①使い心地
着脱のしやすさ
おむつを替えるときには、新しいおむつを広げてその上に赤ちゃんを乗せます。ですので、おむつがどのくらい開くか、そして開いた状態でキープできるか、がとても大切です。
写真は、左がグーン、右がパンパースです。
見ての通り、グーンは手を離しても開いた状態をキープできますが、パンパースは手を離すと元の折りたたんだ状態に戻ってしまいます。
赤ちゃんを右手で抱えながら、左手でおむつを広げるといった片手替えが必要ないという点で、グーンはパンパースよりも使い勝手がいいです。
おしっこラインの見やすさ
おしっこやうんちをしたかどうかは、おむつの縦に入ったラインの色変化(黄→青)で見分けます。
いちいちおむつを外して中身を確認する必要がないので、このラインが見やすいかどうかはとても重要です。暗い部屋でも十分に判別できるものがいいです。
写真は、上がグーン、下がパンパースです。
見ての通り、パンパースはおしっこラインが太く見やすいのに対して、グーンは細くて見にくいです。
グーンは、おしっこをしたかどうかを毎回おむつを開いて確認する必要があり、とくに、夜の暗い部屋では正直まったくわかりません。改善してほしいです。
テープの留めやすさ
赤ちゃんのお腹周りにテープをしっかり留めることで、おむつをしっかりフィットさせておしっこ漏れやズレを防ぎます。そのため、テープの留めやすさ、しっかり留まるかどうかは重要です。
写真は、青色(下)がグーン、黄色(上)がパンパースです。
見ての通り、グーンのほうがテープが長く、パンパースは少し短いです。一見長いほうが留めやすいのではと思いますが、実はパンパースのほうがテープがしっかり留まります。
パンパースはテープの根本部分が伸縮性のあるゴム素材が使われているので、短いのですがぐっと伸ばすことができ、赤ちゃんのお腹にキュッとフィットして固定してくれます。
「使い勝手」をまとめると、こうなります。
パンパース | グーン | |
着脱のしやすさ | △ | 〇 |
おしっこライン見やすさ | 〇 | × |
テープの留めやすさ | 〇 | △ |
漏れにくさ
ギャザーの性能
ギャザーとは、赤ちゃんの足の付け根に接するおむつのビラビラした部分です。この高さや性能によって、おしっこやうんちの横漏れ防止を大きく左右します。
高さはパンパースもグーンも同じくらいですが、すき間なく赤ちゃんの足周りにフィットしてくれるのはパンパースです。
写真は、左がパンパース、右がグーンです。
分かりにくいですが、ギャザー部分も伸縮しているのがパンパースです。
ゴムの伸縮効果による違いで、グーンはうんちをしたときに、足の付け根からチラッとうんちが見えることがあるので、少し不安になります。
密着度
おむつを履かせたときの全体の印象ですが、なんとなくフィットしているかどうかがおむつの種類によって微妙に違います。
やはりおむつ全体がゴムによって伸縮されるパンパースのほうが、グーンに比べてピチッとフィットするイメージです。
吸収性
赤ちゃんは一日に何度もおしっこをしますし、気づかない間にたくさんおしっこをしていることがあります。ですので、おしっこを吸収できる容量や、漏れずにスピーディーに吸収できる吸収力はとても大切です。
パンパースとグーンを比較すると、それほど大きな差は見られませんでした。どちらもたっぷりおしっこを吸収してくれます。
「漏れにくさ」をまとめると、こうなります。
パンパース | グーン | |
ギャザーの性能 | 〇 | △ |
密着度 | 〇 | △ |
吸収性 | 〇 | 〇 |
蒸れにくさ
通気性
汗をかいたり、おしっこをしたりで、おむつの中は蒸れやすくなっています。蒸れやすいとお肌が荒れてしまうので、通気性がよいかどうかは大切です。
パンパースとグーンを比べると、パンパースはメッシュ素材のために通気性がよいのがわかります。写真を見ると、パンパースは小さな穴がたくさん開いているように見えます。
ただ、グーンも同じように無数の小さな穴が内側に開いているので、パンパースほどではないにしても、十分に優れた通気性といえます。
サラサラ感
全体的なイメージですが、おむつを持ったときの質感でも違いがあります。サラサラして蒸れにくそうかどうか、包み込むような柔らかさがあるかどうかは大切です。
これについても、パンパースもグーンも他のおむつより断然優れていると思います。ふんわりとした質感は、触っていても気持ちがいいです。
「蒸れにくさ」をまとめると、こうなります。
パンパース | グーン | |
通気性 | 〇 | 〇 |
サラサラ感 | 〇 | 〇 |
パンパースとグーンの比較結果まとめ
これまでの比較結果をまとめると、次のようになります。
使い心地 ○
ただし、手を離すとおむつが折りたたまれてしまうのは不便です。
漏れにくさ ◎
ギャザーの性能や吸収力など、完璧です。
蒸れにくさ ◎
メッシュ素材によって通気性も抜群です。
使い心地 ○
ただし、おしっこラインが見えにくいのは不便です。
漏れにくさ ○
足の付け根のすき間から横漏れする可能性はあります。
蒸れにくさ ◎
メッシュ素材によって通気性も抜群です。
ということで、パンパースとグーンのおむつ比較でした。
いずれも高級ラインで評価の高い紙おむつですが、使ってみて初めてわかる細かな違いがあります。赤ちゃんもですが、おむつ替えをする大人にも相性があるので、使い勝手のいいものを選びましょう。
おむつ選びに迷っている方は、オススメ比較もご覧ください。
おむつを初めて買おうとしている方は、おむつの入門編をご覧ください。