産婦人科医や地域の子育て教室で指導される「うつ伏せ練習(腹ばい運動)」ですが、その必要性やメリットがいまいちピンとこない方も多いと思います。
それどころか、生後まもない頃から赤ちゃんをうつ伏せにするのって危険じゃないの?と疑問に思ってしまうのが正直なところですよね。
そこで今回は、生後まもないからおうちで実践することを勧められる「うつ伏せ練習」について、
・うつ伏せ練習とはどんなもの?
・うつ伏せ練習にはどんな意味があるの?
・うつ伏せ練習はいつから始めるの?
・うつ伏せ練習の正しい仕方
といったママやパパが気になる点をまとめてみました。
うつ伏せ練習をするときは、必ずママかパパが見ている状況で実践しましょう。うつ伏せのまま寝てしまうと窒息の恐れがあるので、練習を終えたら元の仰向け状態に戻してあげてください。
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✅目次チェック
うつ伏せ練習とは
うつ伏せ練習とは、別名で「腹ばい運動(はらばい)」や「タミータイム」と呼ばれ、産婦人科医でも実践することを推奨している育児法です。
赤ちゃんの成長において、必ずしも実践しなければならないわけではないですが、身体機能の発達や便秘の解消、遊びにもなることから、
メリットばかりなので覚えておいて損はない育児法です。
うつ伏せ練習の意味やメリット
うつ伏せ練習をすることの意味やメリットは、身体機能の発達や体の調子を整えるなど、実に様々です。
寝がえりやハイハイに必要な筋肉の発達
うつ伏せ練習は赤ちゃんが自らの力で頭を持ち上げることから、首や肩、背中の筋肉を鍛えることができます。
それによって首がすわりやすくなるほか、寝がえりやハイハイに必要な筋力も育ちます。
また、うつ伏せの姿勢は胸やお腹、手足の筋肉を発達させることにもつながります。
便秘の解消でうんちが出やすくなる
うつ伏せ練習をすることで、適度にお腹に腹圧がかかり、赤ちゃんのうんちが出やすくなります。
ウチのゆうくんも2・3日の便秘に悩んでいますが、うつ伏せ練習をした後にうんちが出ることが多いです。
心肺機能を発達させることができる
普段寝ているときは背中側ばかりに圧力がかかっていますが、うつ伏せの姿勢を取ることで肺が広がりやすく、心肺機能を発達させることができます。
それにより、赤ちゃんの呼吸も整うようになり、鼻で呼吸する習慣も身についていきます。
好奇心の促進
うつ伏せ状態から頭を持ち上げる姿勢により、赤ちゃんは普段とは違った視線で物や周りの景色を見ることができます。
これにより、赤ちゃんの好奇心を刺激することができ、退屈しやすい赤ちゃんにも効果的です。
とくに、うつ伏せをしている赤ちゃんの前におもちゃを置いてあげることで、触ろうと必死に体を動かし、遊び感覚で身体機能を発達させることにもつながります。
赤ちゃんの成長を実感できる
これはママやパパにとってのメリットですが、数週間前よりも赤ちゃんの頭が上がるようになったり、少しずつ左右に動こうとしたりするのを確認できるので、
赤ちゃんが目に見えないところですくすくと成長しているのを実感することができます。
うつ伏せ練習のメリット
・首や肩、背中の筋肉が発達し、首がすわりやすくなる
・うんちが出やすくなり、便秘の解消にもなる
・肺が発達し、呼吸がしやすくなる
・赤ちゃんの好奇心を促進することにもつながる
・赤ちゃんの成長を目に見えて実感できる
うつ伏せ練習はいつから始めるの?
うつ伏せ練習を始める時期ですが、生後1か月頃から始めるのが効果的です。
生後1か月に満たない頃でも身体的にはうつ伏せの姿勢を取ることに問題はないですが、赤ちゃんは背中を下に向けて寝ること自体にも慣れていないので、
最初のほうはゆっくりと赤ちゃんの様子も見ながら実践していきましょう。
うつ伏せ練習は、生後1か月くらいから始めるのが効果的。
うつ伏せ練習の正しい仕方
うつ伏せ練習の正しい仕方を、自治体の育児教室で教えてもらった方法をもとに解説していきます。
具体的な実践方法(うつ伏せ練習)
① まず仰向けの赤ちゃんの首の下に手を入れ、片側に倒すようにして傾けます。
② もう片方の手で赤ちゃんのおへその下あたりを支えながらうつ伏せにします。
③ うつ伏せにしたら赤ちゃんが自分の力で頭を持ち上げようとするので目の前に移動します。
水平な床でするのがつらそうな場合は、授乳クッションを下に置くと赤ちゃんも楽にうつ伏せ練習をすることができます。
④ 赤ちゃんに対して声掛けをしたり、おもちゃを目の前で動かしたりして興味をひきます。
⑤ 赤ちゃんの様子を見て、しばらく経ったら元の仰向けに戻します。
一日の実施回数の目安(うつ伏せ練習)
うつ伏せ練習の回数は、一日約3~5回を目安にして行います。
実施のタイミング
・赤ちゃんの機嫌がいいとき
・オムツ替えをした後や入浴後がベスト
授乳後やミルクを飲んだ後すぐにするのはNGです。胸が圧迫されてしまうので、ミルクを吐き戻してしまいます。
一回の実施時間の目安(うつ伏せ練習)
うつ伏せ練習の一回の時間ですが、一回約1~5分を目安に行います。
実施時間の目安
初めは赤ちゃんの様子も見ながら、無理のない時間で行います。ぐずったり泣き出したりしたときは元の仰向けに戻してあげましょう。
赤ちゃんをうつ伏せのまま寝かせてしまうと危険です。必ずおうちの方が見ているときに行い、終わったら仰向けの姿勢に戻します。
実施場所(うつ伏せ練習)
うつ伏せ練習をするときは、畳や床などの体が沈まないような固い場所で行います。
赤ちゃんはうつ伏せにするとよだれも出やすいことから、バスタオルなどを下に敷いてあげましょう。
ふかふかの布団の上や柔らかいクッションの上だと赤ちゃんの体が沈んでしまい窒息の原因にもなるのでNGです。
うつ伏せ練習に効果的なアイテム
授乳クッション
授乳のときにお腹にあてて赤ちゃんの乗せると便利な授乳クッションですが、うつ伏せ練習にも効果的です。
赤ちゃんがまだうつ伏せが得意でないときは、赤ちゃんの下に敷いて手助けしてあげましょう。
ということで、赤ちゃんのうつ伏せ練習について、ウチでの実践方法とあわせてまとめてみました。