大変な出産を乗り越え、ずっとお腹にいた赤ちゃんが目の前にいる感動は言葉にできないですよね。
産後は約5日間ほど病院で過ごしてから、ママと赤ちゃんは退院して自宅での生活をスタートさせます。
これからスタートする赤ちゃんとの生活はもちろん喜びでいっぱいですが、それと同じくらいに不安や心配事も多いですよね。
とくに、赤ちゃんのお風呂の入れ方(沐浴方法)は、やり方が合っているか不安でいっぱい!病院で習ったけど、正しい方法をもう一度確認したい!という方も多いと思います。
そこで今回は、2019年7月に出産したゆうままが、産婦人科医で教えてもらった新生児赤ちゃんの正しい沐浴方法を写真付きで詳しくまとめてみました。
・赤ちゃんの沐浴とは(時期や回数、必要性など)
・沐浴に必要なもののリスト
・正しい沐浴方法と手順
・オススメの沐浴グッズ
赤ちゃんの沐浴とは?
そもそも赤ちゃんの沐浴とは、ベビーバスにお湯をためて、そのなかでベビーソープや沐浴剤を使って、手で優しく洗ってあげることをいいます。
沐浴をする時期
赤ちゃんの沐浴は、生まれてまもないときから生後1か月くらいまでの新生児期にします。最初の一か月健診までを目安と考えましょう。
沐浴をする必要性
なぜ、赤ちゃんは沐浴をしなければならないのでしょうか。理由は二つあります。
一つは、新生児の赤ちゃんは免疫力が弱く、大人と一緒のお風呂では衛生面で不安があるからです。赤ちゃん専用の清潔なお風呂を用意してあげる必要があります。
もう一つは、赤ちゃんは汗をかきやすく、顔やおしりは目やにやうんちで汚れやすいので、毎日きれいにしてあげる必要があるからです。とくに、おしりはおむつで蒸れやすく、肌が荒れやすいのでしっかりとケアをしてあげる必要があります。
沐浴をする回数やタイミング
沐浴は毎日必ず一回はするようにします。赤ちゃんをお風呂に入れるタイミングは朝でも夜でも問題ないですが、なるべく同じ時間帯に沐浴をするようにしましょう。
沐浴をする場所
シャワーが必須なので、お風呂場が沐浴には一番適しています。お風呂用のイスがあるご家庭は、イスに座りながらやると便利です。
ちなみに、産婦人科医ではキッチンのシンクにベビーバスを入れて沐浴する方法も勧められましたが、実践してみると、大人の足腰や背中が悲鳴をあげて断念しました。写真のフィット感とは裏腹に。
沐浴に必要なもの
沐浴に必要なものを写真付きでリストにしました。
沐浴中に必要なものは青字、それ以外は沐浴後に必要なものです。
沐浴用に必要なものリスト
(沐浴中に必要なもの)
①ベビーバス
②手桶
③小さめのガーゼ
④長めのガーゼタオル
⑤ベビーソープ
(沐浴後に必要なもの)
⑥バスタオル
⑦おむつ
⑧ベビーローション
⑨綿棒
⑩エタノール消毒液
⑪着替え
具体的な使い方や製品名
沐浴中に必要なもの
① ベビーバス
お湯をためて赤ちゃんを入れるお風呂です。空気を入れて膨らまして使用するゴム製のものが多く、軽くて丈夫なので実家帰省時などにも持ち運んで使用できます。
⇒最後の「オススメの入浴グッズ」で紹介しています。
② 手桶
お湯を入れて、小さめのガーゼを入れておく場所として使用します。お風呂用の手桶であればとくに問題はないです。百均で購入しました。
③ 小さめのガーゼ
赤ちゃんの目やにを取るときや顔を拭くとき、頭を拭くときに使用します。薄くて柔らかい、赤ちゃん用のガーゼを使用します。
④ 長めのガーゼタオル
入浴中の赤ちゃんの体にかけてあげることで、赤ちゃんが落ち着きやすくなります。薄くてハンドタオルくらいの長さのあるガーゼを使用します。
⑤ ベビーソープ
赤ちゃんの頭から体まで全身を洗うことができる泡タイプのベビーソープです。ウチでは「あわぴよ」や「ボタニカル」を使用しています。
⇒最後の「オススメの入浴グッズ」で紹介しています。
沐浴後に必要なもの
⑥ バスタオル
バスタオルは沐浴後の赤ちゃんをのせて、包み込むようにして体を拭きます。大人用の大きなものを用意し、使用前には赤ちゃん用の洗濯洗剤で洗濯しておきましょう。
⑦ おむつ
沐浴後のケアをしている最中におしっこやうんちをしないように、おむつは沐浴後にすぐに履かせます。普段使っている紙おむつを一枚準備しておきましょう。
⑧ ベビーローション
沐浴後にたっぷり塗ってあげることで赤ちゃんの体を保湿し、肌の乾燥を防ぎます。顔からおしりまで全身にかけて使用します。ウチでは「ピジョンのベビーローション」を使用しています。
⇒最後の「オススメの入浴グッズ」で紹介しています。
⑨ 綿棒
赤ちゃんのおへその消毒、鼻や耳の掃除に使用します。市販のもので問題ないです。
⑩ エタノール消毒液
綿棒に2~3滴ほど染み込ませて赤ちゃんのおへそに塗って消毒します。生まれて間もない頃はへその緒が付いていたり、かさぶたがあったりして化膿することがあるので、しっかりと消毒をしましょう。
⑪ 着替え
短肌着やコンビ肌着などを用意しましょう。沐浴後は赤ちゃんもぽかぽかしているので、一枚着させるので十分です。季節によっては、時間を空けて長肌着などを重ね着させます
正しい沐浴方法と手順
それでは、沐浴方法を写真付きで解説していきます。
沐浴のやり方
1)ベビーバスにお湯をはります。
・お湯の温度は約37~39℃にします。
・お湯の量は赤ちゃんのおしりがついた状態で胸あたりまで浸かるくらいです。
2)足からゆっくり赤ちゃんをお風呂に入れます。
右利きの人は右手で首を支えながら、左手でおしりを持ちます。右手はそのままにして沐浴中は赤ちゃんを支えます。
3)お湯で濡らした長めのガーゼタオルを赤ちゃんのお腹にかけてあげます。
ガーゼタオルをかけることで赤ちゃんの体が安定し、落ち着いてくれます。また、適度にお湯に濡れているので、赤ちゃんが風邪をひくのも防ぐ役割があります。
4)手桶にお湯を入れ、小さめのガーゼを濡らします。
5)ガーゼを使って、赤ちゃんの顔を拭きます。
目やにが付く目の周りやミルク残りが多い口の周りを中心に、顔全体を優しく拭いてあげます。赤ちゃんの肌は傷付きやすいので、ゴシゴシこするのはNGです。
6)ベビーソープを手に取り、赤ちゃんの頭を洗います。
・ベビーソープを付ける前に、小さめのガーゼを使って赤ちゃんの髪を濡らしておきます。
・ベビーソープは2プッシュ。後頭部は汗をかきやすいのでしっかり洗います。耳の周りも入念に洗ってあげましょう。
7)シャワーを使って、頭を洗い流します。
赤ちゃんはもともとママのお腹の羊水にいたくらいなので、シャワーの水が顔にかかっても大丈夫です。むしろ、大きくなってからのシャワーを怖がらせないためにも、今のうちにシャワーに慣れておきましょう。
8)しぼった小さめのガーゼで髪の毛を拭きます。
髪を濡れたままにしておくと、沐浴中に赤ちゃんが風邪をひいてしまうことがあります。軽くでいいので、水分を拭き取ってあげましょう。
9)ベビーソープを手に取り、首を洗います。
首は汗がたまりやすいのでしっかり洗ってあげましょう。優しくさするようにして、首回りを洗います。
10)腕、わきを洗います。
脇はくすぐったいのか、洗おうとすると暴れることもあります。腕を体にくっつけているときは無理に洗おうとせず、あとで洗っても問題ないです。
11)ベビーソープを手に取り、手をしっかり洗います。
日中に赤ちゃんはいろんなゴミやほこりを手でキャッチしているので、手はとくに入念に洗います。暴れると、泡のついた手で顔を触ったりしてしまうので、手を洗ったらすぐにお湯で洗い流します。
12)シャワーで一度ベビーソープを洗い流します。
最後にもう一度シャワーで洗い流すので、しっかり洗い流さなくても大丈夫です。先ほどと同じく、顔にかかっても問題ありません。
13)ベビーソープを手に取り、胸、おへそを洗います。
おへそは汗もたまりやすいのでしっかり洗います。ただし、中をぐりぐりするのではなく、あくまでもおへそ表面や周りをベビーソープを付けて優しく洗います。生まれて間もないときはかさぶたがつきやすいですが、しばらく経つときれいになってきます。
14)背中を洗います。
15)足を洗います。
足はお湯に浸かっているので、そのままお湯の中で洗います。泡立ちが少なくても気にせずに洗いましょう。
16)ベビーソープを手に取り、おしり、下腹部をしっかり洗います。
おしっこやうんちで汚れているので、ベビーソープを2プッシュほど付けて、しっかり洗いましょう。足の付け根やおしりの割れ目はとくに入念に洗います。
17)シャワーで全身を洗い流します。
すすぎ残りがないようにしっかり洗い流しましょう。お湯を一度抜いてから、全身をシャワーで洗い流してあげると泡切れもよく、楽にできます。
沐浴後の赤ちゃんケア
18)バスタオルの上に赤ちゃんを乗せ、全身の水を拭き取ります。
一枚の大きめのバスタオルを二つに折り、赤ちゃんの頭の部分はさらにもう一回折りたたんで厚くします。そのうえに赤ちゃんを乗せてそのまま包むようにすれば、バスタオルの洗濯も一枚で済みます。
19)おむつを履かせます。
お風呂上りはおしっこやうんちをすることが多いので、仮止めでいいのでおむつを履かせましょう。
20)ベビーローションをたっぷり手に取り、赤ちゃんを保湿していきます。
一回の量は写真くらいたっぷりと出します。この量を計4~5回ほど、一度の沐浴で使用します。
21)顔や首、手、胸と順にベビーローションをたっぷり塗ります。
22)お腹や背中、足も同じくベビーローションをたっぷり塗ります。
23)おむつをいったん外し、下腹部やおしりにもたっぷり塗って保湿します。
おしっこやうんちをするかもしれないので、一連の流れをスピーディーにしましょう。
24)綿棒にエタノール消毒液を染み込ませます。
入院時にもらうエタノール消毒液を3~4滴ほど、綿棒に染み込ませます。
25)おへその中や表面を綿棒で消毒します。
はじめはかさぶたが付いていたり、血がにじんでいたりしますが、しっかりと綿棒で消毒しましょう。強く押す必要はありません。
26)おむつを履かせます。
ここまでくれば安心です。おしっこされないうちに、スピーディーにおむつを履かせます。
27)着替えの肌着を着せます。
夏場はとくに赤ちゃんも暑いので、肌着の前をしっかり留めずに、少し時間を置いてから服を留めてあげてもいいです。
28)綿棒で鼻の入り口付近を掃除します。
鼻の奥まで綿棒を突っ込むのではなく、あくまでも鼻の入り口付近を綿棒でふき取ってあげましょう。気持ち程度でも大丈夫です。
29)綿棒で耳の入り口付近や周りを掃除します。
鼻と同じく、耳の内側を綿棒でふき取ります。耳の穴に入れる必要はなく、気持ち程度で大丈夫です。
30)これで沐浴は完了です!
オススメの沐浴グッズ
ウチで実際に使用しているオススメをご紹介します。
ベビーバス
べビーソープ
ボタニカルベビーシャンプーベビーローション
ボタニカルベビーローション
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