一か月健診も無事終わり、ホッと一息ついているとスマホに着信がありました。
ウチが住んでいる地域では、市の行政サービスの一環として、生後2か月までの乳幼児がいるご家庭に助産師さんがやってきてくれる、
「新生児訪問・未熟児訪問」、通称「赤ちゃん訪問」という無料のサービスを受けることができます。
「診察」というよりかは、赤ちゃんの健康状態の確認とママの育児の悩みや相談を聞いてくれる産後ケアのようなものです。
ということで今回は、2019年8月に実際に「赤ちゃん訪問」を利用してみた感想や訪問内容、助産師さんに聞かれたことなどをまとめてみました。
赤ちゃん訪問(新生児・未熟児訪問)とは?
目的
正確には、国が主導する「乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)」のことです。
生後4か月までの乳児のいるすべての家庭を訪問し、様々な不安や悩みを聞き、子育て支援に関する情報提供等を行うとともに、親子の心身の状況や養育環境等の把握や助言を行う。(参照:「厚生労働省」HP)
実施するのは各市町村、各自治体になるので、細かいところは地域によって違いがありますが、
最大の目的は、ママが抱える育児の不安や悩みを解消できるよう育児支援をすることです。
ですので、「細かいチェックがある」とか「厳しい指導がある」とかそういうことではなく、
育児をがんばっているママの心身をケアしてくれる、とても優しい行政サービスです。
申込方法
多くの自治体では、母子手帳を渡されるときに「出生通知票」というハガキを一緒にもらいます。
赤ちゃんが生まれた後、このハガキを郵送すると、助産師や保健師さんから電話で連絡がきます。
ハガキを紛失した場合でも、お住まいの地域の担当課や市町村保健センターに連絡をすることで申し込みが可能です。里帰り出産をする場合も、帰省先の上記窓口に電話しましょう。
自分の都合がいい日を伝え、訪問日が確定します。申し込みはこれだけです。
赤ちゃん訪問は、あくまでも行政サービスの一つなので、「強制」ではなく断ることもできます。ですが、実際の子育て環境も見ながらアドバイスをしてもらえるので受けて損はないです。
時期
新生児訪問・未熟児訪問と呼び方はいくつかありますが、新生児期を過ぎた生後2か月以内に行われることが多いです。
ウチの場合のスケジュール↓
7/21 退院
8/6 2週間健診(病院によっては無い場合もあります)
8/17 1か月健診(どの病院でも必ずあります)
8/23 赤ちゃん訪問
生後1か月1週での赤ちゃん訪問でした。
一か月健診についてはこちらでまとめています。
お茶やお菓子の用意
訪問された助産師さんにお茶やお菓子を出すかですが、不要です。
ウチの場合、お菓子は用意していなかったのですが、お茶だけでも出そうとしたら丁寧に断られました。
お茶の準備だけはしておいて聞いてみるくらいがちょうど良さそうです。
訪問内容や当日の流れ
ここからは、ウチが実際に受けた赤ちゃん訪問の流れを順に説明していきます。
1)生活環境の確認
どのようなところで赤ちゃんは寝ているのか、家族の暮らしはどんな感じか、などを実際に場所とかを見ながら確認されます。
2)妊娠前後や出産の状況、一か月健診の確認
母子手帳を見せ、妊娠前の仕事の状況や出産に要した時間、一か月健診での結果などをヒアリングしていきます。
3)ママの育児状況ヒアリング
①簡単な問診票のアンケートを記入します。
②問診票をもとに、助産師さんが質問をされるので答えていきます。
ウチの場合、家が好き・家事が好きということで、家事もそれなりにできていたので助産師さんに驚かれました。
ほとんどのママさんは家事や育児に疲れやストレスが出始める頃で、赤ちゃん訪問のときは元気がないことが多いそうです。
聞かれた内容は主に、育児の悩みや不安でした。
ママの気持ちを細かく聞いてくださるようです。
具体的なアンケート内容↓
・最近楽しいと思うことがありますか?
・恐怖に襲われることはありますか?
・赤ちゃんを可愛いと思いますか?
・嫌に思うことはありますか?
・サポートしてくれる人はいますか?
4)赤ちゃんの身体検査
①身長、体重、胸囲、頭囲を測定します。
一か月健診でも測定しているので、とくに問題はありません。
ウチの場合は、身長や体重の一日あたりの成長具合も教えてもらいました。
②肌の状態、股関節脱臼の有無などを確認します。
汗をかきやすくて垢がたまりやすい脇や首、おしりの確認をします。
また、赤ちゃんの足は普段M字になっていることもあり、股関節を脱臼しやすいので、とくに問題がないか確認をします。
③うつぶせにして赤ちゃんの様子を確認します。
首がどのくらい付いてくるか、強くなっているかを確認します。
④母乳、おしっこやうんち、就寝時間などを確認します。
普段の赤ちゃんの細かい様子について項目別にヒアリングしていきます。
今後のスケジュール、市内イベントの紹介
すでにもらっていた自治体発行の子育てスケジュール表を一緒に見てもらいながら、これからの予定を確認します。
具体的な内容↓
・出生届や児童手当などの提出有無
・予防接種のスケジュールや内容、近隣病院の紹介
・自治体でやっている子育てイベントの紹介
それらが終わると、最後に改めて、子育てについて不安や悩みなどを質疑応答し、解決方法やアドバイスをもらって赤ちゃん訪問は終了です。
所要時間は、およそ一時間半でした。